
音声ガイド [Audio guide]
音声ガイドは、声優の岡本信彦さんに決定!
岡本信彦さん(声優)
数々の人気アニメ、吹替で活躍する声優の岡本信彦さんのナビゲートで、〈若きポーランド〉の芸術家たちが残した数々の作品と文化の動き、その奥深い歴史をわかりやすくご紹介します。
「ポーランドには行ったことがないので、作品からその国の背景を知れるのがとても嬉しいです。その時代だからこそ生まれた美や文化を体感しながら心を込めて読みます。よろしくお願いします。」
岡本信彦|声優/アーティスト
1986年10月24日生まれ、東京都出身。2009年第3回声優アワードにて新人男優賞、続いて第5回声優アワードにて助演男優賞を受賞。代表作に「青の祓魔師」(奥村燐役)、「僕のヒーローアカデミア」(爆豪勝己役)、「葬送のフリーレン」(ヒンメル役)など。声優業だけでなく、ラジオパーソナリティとしても活躍中。
音声メッセージ
音声ガイド収録を終えた岡本さんに、お話をうかがいました。
Q. 最初に本展覧会の音声ガイドの依頼があったときのお気持ちをお聞かせください。
岡本さん:展覧会や博物館のナレーションも何度か経験はありますが、やはり「ポーランド」に焦点があたっているという点が一番印象的でした。僕自身もそうですが、行ったことがあるという話を聞いたことがあまりなくて、名前は知っているけれど、どういう場所なんだろう、どういう文化なんだろう、と思って。それを絵画や芸術を通して知ることができるっていうのも、いいなって思いました。
個人的に一番びっくりしたのは、浮世絵的なものもそうですが、日本の着物を着ていたり和傘を持ってたりする絵とか、日本と親密な関係がある芸術家が多かったんだ!ということです。博物館とか美術館は、少しハードルが高い印象もあるので、知識欲が満たされたり、文化(への興味)のような手がかりがあるほうが足を運びやすいのではないかと思います。実は日本と親密な関係があった、ということは驚きとともに、どう親密だったのかな? など、結構みなさんも気になるんじゃないかと思いました。人生のQOLのような、質を上げるというようなことを考えたときにも、なにか(自分との)共通点があったほうが、興味がわきやすいかなと思います。
Q. 収録で意識した点は?
岡本さん:苦難の歴史、といったエピソードも多いので、テンションは低めではあるんですけど、どこかに柔らかい感じが残ればいいな、と思いながら読みました。また、内容には、ナレーション的な部分と、語りかけるような部分が両方あって、語りかけるほうが、(聞いている方に)すっと入るかな、というイメージは持っていました。
Q. 出品作品のなかで、実際に見てみたいと思った作品や、気になった作品は?
岡本さん:ヤン・マテイコの《スタンチク》です。真ん中に座っている男性の横で、かすかに見切れている貴族たちの舞踏会みたいなものまで、その対比も含めてしっかり見たら印象が変わるのかな、と思いました。パッと見ただけだとそこまで読み取れないというか。ちょっとおどろおどろしいとか不安を感じる色彩だなって思いつつも、赤、というのはエネルギーだとするとまた印象が違いますし、血を連想させるとしたら苦難が待ち受けているようなイメージにもなるし。実際に、作品を目の前にしたときに、自分がどう感じるのか、心境の変化があるのか、というのが楽しみです。
あと、オルガ・ボズナンスカの《菊を抱く少女》の、目が、なんというか、少しきらびやかなところはアニメっぽい感じもあるかな、と思いました。大きく描かれているからかもしれませんが、ちょっと怖くも見えるし、強くも、かわいくも、美しくも、儚くも見えるというか。モナリザよりも、ともすればドキッとするような。どういった心境で描いたんだろうというのは気になりますね。絵から心情を読み取るというのは、芸術的感性の部分だと思いますが面白いなって思いますね。展覧会に来られる方々が、この絵はこう思って描いたんじゃないか、というのを勝手に想像したり、音声ガイドで"こう考えていた"という説明を聞いてそうなんだと思ったり、でも自分にはこういう風にも見えるなと感じたり、そういう楽しみ方があるのが芸術なのかな、と思います。
ヤン・マテイコ《〈スタンチク〉草稿》
1861年、油彩/カンヴァスの上に紙、ワルシャワ国立博物館
オルガ・ボズナンスカ《菊を抱く少女》
1894年、油彩/厚紙、クラクフ国立博物館
Q. 音声ガイドをつとめる前と後で、ポーランドへの印象は変わりましたか?
岡本さん:ポーランドの名前はもちろん知っていましたが、どういう歴史的背景があったのかは詳しく知らなくって。世界地図からから名前が消えるなんて、不遇な歴史を辿ってきたことを知って、それも含めて哀愁漂うような雰囲気もある国だったことを改めて知りました。美しさとか、音楽、文化の国、みたいなイメージを勝手に持っていて街並みもきっときれいなんだろうな、みたいな。美しさ、という印象がどのように作られたかっていうのが、絵画を通して分かるんだなと思いました。絵画や、音楽など芸術を通して、なんとかポーランドという国を取り戻そうとしたって考えると、ある意味、(自分が持っていた)この美しいイメージで伝わっていたり連想させるというのは、それが成功したということなのかな、と思いました。
Q. 会場で手に取るお客様に向けて、メッセージをお願いします。
岡本さん:みなさま、ポーランド、どのくらい知っていますか? どんな方でも楽しめる内容になっていますが、僕もそうなんですけど、名前は知ってたけど歴史的な背景はそんなに知らないという方は大いに楽しんでいただけるんじゃないか、と思います。ポーランドを良く知っている方も、作品そのものの印象や、自分だったらこういう気持ちで描いたんじゃないか、などを想像しながら見ると、また面白いと思います。いろんな方に楽しんでいただけたら嬉しいです!
収録風景
音声ガイド概要
会場レンタル版
展覧会会場入口にて、専用ガイド機をレンタルします。
貸出料金:お一人様1台 650円(税込)
収録時間:約30分
アプリ配信版「いつでもミュージアムトーク」(iOS/Android)
お持ちのスマホやタブレットで音声ガイドをお聞きいただけます。配信期間中なら、いつでもどこでも何度でもお楽しみいただけます。
販売価格:650円(税込)
配信期間:2025年3月25日~6月29日
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音声ガイドサービスに関するお問い合わせ
(株)アートアンドパート
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